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北陸学院小学校

(学習と生活の記録)−通知表説明会より−
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| 本校では2002年度より通知表を新しくしました。HPをご覧になる方は様々な関係の方がいらっしゃいますが、ここでは「保護者の方を対象とした説明会」より紹介します。 |
| (校内研究会) |
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はじめに
小学校の新教育課程が2002年度より実施されました。本校でも、教育内容を見直し、授業日数や授業時間数はできるだけ確保して基礎学力の充実に努めています。また、2学期制の導入で、連続した学習活動の展開や行事の充実を図っています。
そうした中で評価(通知表)は、今までの学習内容を振り返るだけでなく、次の学習活動のステップになってほしいと願っています。
新しい通知表の中に、子ども達一人ひとりの成長を保護者の皆様と共に見つけていきたいと思います。
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| T.学習の様子 |
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@学習内容の目標−到達度−
学習内容にはそれぞれ目標があります。その目標にどれだけ達することができたかを「ABC」で表します。
「Aは良くできている。Bはおおむねできている。Cは努力してほしい。」で表します。
本校での評価は個人の成果を認めるため、相対評価(集団の中の位置)ではなく絶対評価(到達度)を10年以上前から行っています。
この表記はランク付けではありません。結果は大切ですが、どれだけ目標に向かって取り組もうとしているかが重要なのです。
学習の目標をしっかりもって、積み重ねのがんばりを期待しています。
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A個人の目標(New)−積極性−
今年度から新しく学習への積極性(学ぶ力)を願って、個人の目標を評価する欄を加えました。通知表の意欲・関心と重複する面もありますが、それぞれの学習で積極性が見られたところを評価していきます。個人の目標というのは例えば、陸上や水泳選手などが、自己記録を常に更新することを目標としているのと同じように。目標到達度がCでもAでもBでも、学習内容に積極的に取り組み、高めていく姿勢を大切にしてほしいと願っています。
さて、この積極的な取り組みの評価については、学校だけでなくご家庭での取り組みも含んでいます。それぞれの内容や観点をご覧になり、がんばっていたところを見つけて○をご記入ください。
保護者の方とご一緒につくる通知表にしたいと思います。(積極性の欄は○で記入しますので、保護者の方は空欄に○を加えられます。)
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具体例【到達度と積極性】
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さて、2年生前期の例を見てください。到達度がAだからといって、積極性全部に○が付くわけではありません。計算が良くできていても、確かめをきちんとしたり、正確にするために努力をしたりして、より高い目標に向かう姿勢を大切にしてほしいと思います。
また、Cであっても○が付きます。苦手な学習を自ら知り、目標に向かって自らを高めようとしているときです。今回は結果がでなかったのかもしれません。けれども、その取り組みはこれからの学習「生きる力」につながる貴重なものです。
「がんばったのに…○が付いてない」ということがあるかもしれません。学校では発揮できなくても、家庭でその積極性(取り組み)が見られることもあるでしょう。そこで、積極性にご家庭でのようすも含めて、○を加えることができるようにしました。
積極性は学習中に進んで手を挙げて発表することだけではありません。「取り組みに関する積極性」ですから、意見をよく聞こうとしたりノートにまとめたり、進んで練習することや考えることなどがあげられます。
通知表に保護者名と印の欄があります。従来は「見ました」の印でしたが、新しい通知表では、記入者としての印になります。
子ども達のがんばりを常に見ていなくては記入できないでしょう。応援する側は、結果だけでなく、その努力を知っていることが重要なのです。子どもの何を応援しますか?
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| B学習内容の具体的表記と観点のバランス |
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内容をできるだけ具体的に示すことで、それぞれの学習の取り組みがわかるように配慮しました。従来の2学年ごとを1学年毎にし、さらに、1学年を前期と後期に分けて内容を示します。(年間で2つの通知表をお渡しします)
また、具体化された内容は、「積極性を表す個人の目標」に対応するようになっています。観点の項目(表現・処理など)については、内容が分かれていても到達度評価は従来どおり観点ごととしました。
内容はできるだけ具体的に示すものですから、例えば技能面の項目が多いからといって過剰な評価(重要度)があるわけではありません。
学習過程の中には、実に様々な場面で評価観点が生じてきます。それをすべて表すこともできません。通知表には限界があります。でも、これからの学習への意欲や取り組み方のステップになるならば、通知表の意味を知ることができます。学習は知識や技能だけでなく、学習方法の「学習過程※1」も重要なのです。新しい学習課程※2では、総合的な学習も含めて、学習の方法である学習過程の大切さも示しています。
※1[過程]進行・変化の途中の段階.プロセス. (類)経過 ※2[課程]学習の範囲や順序.
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| 【評価という意味は?】 |
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評価というと、一般的にはその価値を判断することの意味に使われますが、学校での評価とは、子ども達のよさを見つけることにあります。
良さを見つけることは「自己の生き方」を見つめることにつながると思います。例えば、「慎重さに欠けるが積極的な子」と「積極的に欠けるが慎重な子」この両者はどちらも、その子なりのよさがあるのです。
欠点を見つける前に、良さをみつけること。そして、良さを延ばすための「課題」を見つけることが大切なのではないでしょうか。
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| 【絶対評価】 |
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絶対評価は、一人ひとりの到達度を見るところにあります。到達度は、学習内容を分析し、観点の内容を細かく分けて、達成度を見ていきます。そのとき、評価する側は、評価基準の共通理解が必要です。
今回の通知表では、学習の観点を整理する作業を通して、評価基準も検討しています。一人ひとりの良さが、どの学習過程でどのように活きているかを見るために検討しています。
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| C総合的な学習や柔軟な学習計画の評価 −実態に対応する通知表− |
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総合的な学習は他の教科と違って評価の観点は定まっていません。その特質から、学習の目標は様々です。
総合的な学習の柱は「環境」「国際理解」「情報」「健康」です。そして、「どのように学ぶのか」「他の教科との関連」「体験学習」など取り組み方や目標が色々設定できるようになっています。
諸外国や日本でも、学んだ内容をそのまま記述する通知表がみられますが、本校の総合的な学習では目標を定めて、学んでほしいことや学び方を明らかにしていきます。また、他の教科と同じように学習の内容と観点を表記し、その学年の前期・後期ごとに示すことにしました。
さて、学習内容は、年間計画によっていつ頃扱うかがある程度決まっています。でも、子ども達の実態に応じた柔軟な計画や総合的な学習は、扱う時期や学習内容が変化して当然です。また、従来の学習内容を加えたときの対応も必要です。
これを年間計画に合わせて、印刷業者に通知表印刷をお願いしていたのでは対応できないので、本校では、コンピュータによって独自の通知表作成プログラムを作り、柔軟な学習計画・総合的な学習や従来の学習内容にすぐに対応できるようにしました。
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| 具体例【総合的な学習の評価と三小牛タイム】 |
5・6年生の例を見てください。観点の違いが見られます。また、その内容も実際に活動した内容をもとにして記されています。
総合的な学習も観点と学習内容の目標を示して、その取り組みを表します。また、到達度と積極性の評価についても他の教科と同じように記します。
本校の場合、総合的な学習の時間に英語の授業や三小牛タイムの活動も含めて時間を計算しています。それは、総合的な学習が導入される以前より行ってきた本校の学習内容や活動が、総合的な学習のねらいと一致するところが多いからです。
けれども、英語は教科として項目を設けていますし、書く力や計算力・きく話す力・草花・労作は他の教科との関連と考えていますので、総合的な学習の評価の観点や内容には載せてありません。また、コンピュータの時間は、3年生以上は総合的な学習に、2年生以下は各教科の内容に含まれています。 |
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| U.生活のようす |
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生活面や学級・児童会・学校行事などの特別活動についても高まり(積極性)を応援していきたいと思います。従来の「◎○△」に加えて、思いや行動に高まりが見られるときに☆がつきます。「前期も後期も○」だと変化がないように見えます。でも、☆は「がんばっているね。」と応援できます。
この生活の項目(めあて)は、学年の発達段階を踏まえて表記されています。新しく「責任感」という項目が増え、根気は「自主・自律」に、マナーは「公共」に入れました。
生活・特別活動のようすの表の見方については、従来通り、よくできているものに◎、おおむねできたものに○、努力をしてほしいものに△がつけられています。また、高まっているものに☆がつけられます。
この生活の様子については、学校での「集団との関わり(学校生活)」のようすを記すものとして、ご家庭での生活のようすの記入欄は設けてありません |
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| 具体例【家庭と学校】 |
例えば責任感の欄を見ますと、「集団の中での責任」を意味しています。家庭も一つの集団ですが、学校という集団は子ども達にとっては社会性を学ぶところということができます。
もちろん、子ども達の社会は学校だけでなく、外に出るとそこにも社会があるわけですから、ご家庭でのしつけや問題解決の場面など、学校と共通する面があります。
生活の欄をご覧になり、ご家庭での声かけのポイントにしていただきたいと思います。より良い生活のための指導内容をご理解ください。 |
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| V.特別活動のようす |
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特別活動のようすの欄を新たに設けました。保護者の方に、指導の内容と子ども達のようすを知っていただきたいと思ったからです。
従来も特別活動のようすという欄がありましたが、「児童会会長」などの記入に限られていて、ようすを知るものではなかったという反省がありました。
それぞれの活動にめあてがあります。例えば学校行事の内容は、宗教・学習・健康安全・体育・遠足・集団宿泊・儀式・学芸と様々あり、教科との関連を含め、学校生活の充実と深い関係にあります。
本校の2学期制導入の理由の一つに挙げている「学校行事との関連」からも、それぞれの活動にどのように関わるかが大切だと考えます。
この「特別活動のようす」も「生活のようす」と同じように発達段階によるめあてと評価を記します。1年生の前期は児童会活動の項目を削除しました。(理解への配慮)また、クラブ活動(4年生以上)に特別クラブは含まれていません。
特別活動の記録については、従来通りで、表彰・記録・児童会・委員会・クラブ・特別クラブ・行事その他について記します。空欄がありますので保護者からのメッセージも入れられます。
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| おわりに、通知表が目指すもの |
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通知表改訂の作業を進める中で様々な通知表に出会いました。工夫されているもの、形式的なもの、項目がたくさんあるもの、記述式にしたもの、そして、通知表廃止校もありました。 通知表廃止の理由は、
・子ども達の長所・短所、学習のつまずきと原因がわからない。
・結果だけにとらわれてしまい、今後の励ましができない。
・子ども達の成長という視点より「たいへんよい」(本校の場合だと「A」の数を数えてしまう)が誰々よりいくつ多かったというように、量としてのとらえ方しかできない。〈伊那小学校HPより〉
大変鋭い指摘です。今回は、通知表の問題点を改善するための改訂にもなりました。大切なのはAの数でしょうか。通知表でその子の何を知ろうとしているのでしょう。私たちは「元気が出る!通知表」を目指しました。
通知表を見るとき、子ども達の成長に関わる学校と親の姿勢・価値観が問われています。そして、その姿勢と価値観は子ども達に伝わるものです。
通知表で表すことには限界があります。子どもたちのつまずきや課題についてはご家庭と連絡を取りながら、より良い方法を見つけていきたいと思います。また、日頃の取り組みや変化をきちんと見て、声をかけていくことが大切です。
子ども達の成長を保護者の方と共に見つめて、学校生活に喜びを感じ、自らを高めていく(生きる力)子ども達であってほしいと願っています。
今回の通知表改訂は新たな出発点です。ご意見・ご質問をお寄せください
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