| 1年生 ことばのスケッチ −2005年1月27日− |
先週、1年生の保護者の方から「ばんぺいゆ(晩白柚、世界最大の柑橘類。大きいものになると円周は約65cm、重さは3kg以上になる果物)をいただきました。(写真左子ども達の顔ぐらいあります)思わず「すごい!」と、思いました。こうした感動を大切に考えました。
作文指導の題材は、「表現してみたい!」と思うときがチャンスです。それは、自然な形で素直に表現することができるからです。「作文を書きなさい」と、言われると「うれしー!」とあまり思わないでしょう。(皆さんはどうですか) でも、「書きたい!」と思ったときは、意欲とともにすばらしい表現が生まれてくるのです。

5限目、月曜日の時間割の入れ替えで、生活科から国語に変更しました。1年生は5限目「作文」と知っていましたから、、ワクワクした様子はありませんですた。でも、「ばんぺいゆ」を見て、みんなの目がキラッと輝きました。 「ワー!大きい。」
「今日は、見て思ったことや、感じたことを言葉にして書いてみよう!」と話しました。原稿用紙を配り、「今」見たことや思ったことを書いてみることにしました。また、今までのように(五感などを生す方法)目、鼻、舌…で感じたことを表現(書く)する事を確認しました。
言葉のスケッチは、絵で描いて表現する方法とは違って、感じたことを「言葉」で表現する方法です。書く順序は、先生が見せたり切ったり…と次々に知りたいことを行いますので「今」感じていることを大切にして表現(スケッチ)します。
初めに「ばんぺいゆ」を見せました。( =先生  =1年生の文より「」は一人ひとりの表現)
「かま土先生が、グレープフルーツのおとうさんみたいなのを持ってきました。」「グレープフルーツみたいだけれど、名まえはばんぺいゆです。」「おいしいのかな。ばけものみたいです。」「わたしは、生まれてはじめてばんぺいゆを見ました。」「かわを見たらすっぱそうです。」……。
いかがですか、楽しい表現(素直な思い)が生き生きと出てきます。
「さわったり、もったりしてみましょう。どんなかおりがするかな?」
「ばんぺいゆはすっぱそうなにおいがした。」「レモンのようないいにおいがしました。」「ばんぺいゆはおもくて、ふかふかでした。すごい、手ににおいがついてきました。」「さわったらいいにおいがしました。なかみがあまそうだな。と、おもいました。」「よーく見たらつぶつぶがあって、まくらみたいにふわふわではなせないくらい。おわったらたべたいな。」「へたのところは、おへそみたいなかたちでした。」
「切ってみましょう。中はどんなかな。」
「中はおもったとおり、みかんみたいなかたちでした。」「中はきいろかな、オレンジかなとおもっていたらきいろでした。たねもありました。」「中はたねがずらりとならんでいました。白いところはふわふわでかまぼこみたいでした。おいしそうです。たべてみたいです。」「中はたねがあってようふくがありました。」「中はひまわりのかたちみたいでした。」「わると、いいにおいがへやいっぱいひろがりました。おばけとともだちになったみたいです。もう、よるがきてもこわくないぞ。」…。
ほんの一部しか紹介できないのが残念ですが、イメージの連続性と広がりを感じる表現が出てきます。
「たべてみようっか。」
「おいしいです。すごくおいしいです。」「すっぱいとおもいました。かわをなめるとにがいです。」「たべたら口の中がひりひりしました。でも、なぜかおかわりをします。なんでかな。こんどママにかってもらいたいとおもいました。」「あまずっぱくて、すごくおいしくて、もっともっとたべたいです。」「こんど、またばんぺえいゆをたべたいとおもいました。」「おもっていたとおり、ほんとうにグレープフルーツみたいでした。」…。
 整った文を書きたいと思う私たち(子どもも大人も)です。文の形はもちろん大切なのですが、作文(文章表現)は何より「表現したいという、心の表れであること」を忘れてはいけないと思います。
 今回の作文指導は、40分の中でのみで終了します。(導入やまとめの時はありません。作文指導計画の中では、数時間をもつこともできるでしょう。)
今日の目的は、言葉のスケッチの楽しさ(感じたことをありのままに)を大切にしています。(今回の作文では整わない文章がたくさんありますが、生き生きした表現がたくさんあることを知ってほしいと思い、HPに載せさせていただきました。) 1学年では作文としての表現の学習を次回「スキー教室」で扱う予定です。今回は表現の楽しさを知ることで、次回の学習につなげていこうというねらいがあります。 最後になりましたが、ばんぺいゆをくださったよしざわさんに感謝いたします。みんなで楽しい時をもつことができました。 |
| (1年担任・教務主任 釜土) |
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