|共通教材「みつこうじのたけのこ」(4・5月) |合同生活科「くさばなであそぼう」(6月) |合同生活科「どんぐりクッキー」(11月) |幼・小連携研究画案より |
私たちの学校

北陸学院幼稚園・北陸学院小学校・北陸学院人間総合学部幼児児童教育学科

 共通教材/「三小牛のたけのこ」
 今回は、幼稚園と小学校でそれぞれ「たけのこ」をテーマに指導計画をたて、活動した内容をご紹介します。
 それぞれの取り組み方や活動・反応・興味がそれぞれ異なります。その中で、展開されているプログラムが、子どもたちの学習意欲に大きく関わり、膨らむことが分かります。
 さらに研究を続け、カリキュラムの作成に取り組んでいきたいと考えています。
北陸学院第一幼稚園「たけのことあそぼう」
  北陸学院小学校 1年生「生活科/図工科「たけのこでたのしもう」
 北陸学院小学校 3年生「総合/たけのこ」
 次回は…

北陸学院第一幼稚園「たけのことあそぼう」
じゃがいもの畑をつくろう 〜たけのこの根っこ〜(4月18日)
 第一幼稚園では毎年じゃがいもを植えるために畑作りから始めます。

 「じゃがいもの畑をつくろう!」
 子どもたちがはりきって草をむしりはじめました。

 「これなに?」
 じゃがいも畑には草のほかに不思議な物が生えています。ひっぱっても草のようには抜けません。
 みんなで力を合わせてひっぱってみても、全然抜けません。手で掘ってみてもやっぱり抜けません。

 「シャベルをつかおう。」「シャベルっておもい。」「でてきたでてきた!」「どこまでつづいているのかな?」
 掘っても掘っても根っこは続いています。

 「これなに?たけのねっこだ」「たけからこんなにとおいのに」と、竹の根っこが伸びて、じゃがいも畑にまで入り込んできたことに驚いていました。

「みんなでひっぱろう!」ズルズルズル…と土の中から掘り出した根っこを集めてみると、「やきそばみたい!」と楽しそうに話していました。

つまずいて 〜たけのこ堀〜

畑にじゃがいもを植えた後は、たけのこと遊ぶ毎日が続きます。
「ドスーン」
なんだか地面がぼこぼこしていて、つまずく子どもたちが大勢いました。
「トコトコ トテッ」歩いてもつまずきます。
「たけのこ じめんをおしている」たけのこが顔を出しはじめたことを転んではじめて子どもたちは気づきます。
 お庭のたけのこのことをよく知っている4・5歳児は「もってかえろう!」と石や木の棒でたけのこ堀に挑戦します。

 でも先のほうだけしか持って帰れません。道具を使ってみましたが、重くて掘れなかったので先生に手伝ってもらいました。

 「いくつとれたかかぞえてみよう。1、2、3…26」ゆり組の人数分数えることができました。

たけのこと遊ぶ
 今年はたくさんのたけのこが生えてきました。
 全園児が家に持って帰ることもできたし、焼きたけのこをして食べることもできたし、戸外でもいっぱいいっぱい遊びました。

 たけのこの皮をむいて、たけのこ焼きをつくっていました。(ごっこ遊び)
 「たけのこやきです。!」
 「もっとしお(砂)をいれよう」パラパラパラ…

 そのほかにタイヤのお鍋の中でシチューの具になったり、砂遊びでは器にして遊んでいました。(おだんご・ケーキ・おにぎりなどをのせます。)

 伸びたたけのこと遊ぶ

 たけのこはみるみるうちに伸びてきて、皮をむくと鮮やかな緑色が目に入ってきます。
 「たけのこって たけになるんだ!」緑色で気がつきました。

 「ふねがでますよ。」
 「そこ うみだから おぼれますよ」
 「ふねにのってください。」

 ふねのかいは、竹になる前で、まだやわらかいので手で折って使いましたが『幼稚園・1年生、合同お残り遊び』で、小学生のお兄さんが足を使ってパキンと一節折って見せてくれました。
「すごーい」とさっそくまねをして折りはじめ、どろんこ遊びの水くみとして使っていました。 

 園庭から出てくる「竹・たけのこ」は、子どもたちにとって身近なものです。
 「これは何だ?」と、竹の根っこ取り。関心が高まり大きな発見でした。そして、地面を押して出てくる「たけのこ」も、また不思議がいっぱいでした。

 こうした活動から興味や関心が高まり、いろいろ話し合ったり遊びを工夫したり、表現したりする活動へ展開していきました。
 「おもしろいなー。たのしいなー。ふしぎだな…。」という思いが、子どもたちの大きなエネルギーになっていると感じました。

北陸学院小学校1年生 「生活科/図工科「たけのこでたのしもう」
  1年生では生活科で「たけのこでたのしもう」の話し合いをしました。(4月27日)
 今まで体験したことややってみたいことが次々と出てきました。「やきたけのこをしてたべたよ。」「おつゆがおいしかった。」「たけのこごはんはおいしいよ。」…
 やってみたいことでは、「たけのこはんこ」「(皮の部分を使って)なにかつくってみたい。」「(すぐにおおきくなるから)せいくらべ。」「たけのこスタンプ」…いろいろありました。
 そこで、「たけのこの皮を使って何か作ってみること。」「せいくらべ(成長の観察)をすることにしました。」

 5月2日の給食は、三小牛でとれた「たけのこご飯」です。給食の前に、1年生は「たけのこ探検」に行きました。そして、みんなではなしあった一つの「たけのこ」に名前を付けて、成長を観察(せいくらべ)が始まりました。(写真左5/2)
 名前は「たっきー!」です。わたしたちと同じ1年生なので、1年生の印の(交通安全)黄色いワッペンをつけました。

 5月10日は「たけのこほり」をしました。1年生がまず見に行ったのは「たっきー」の所です。「わあ!大きくなっている。」(写真右5/10)
 シャベルで「よししょしょいしょ。てつだってー!」「よーし!」…みんなで力を合わせていました。「だめだー!せんせーい。」と、先生が応援します。みんな本当にがんばっていました。
 採ったたけのこは、みんなで学校に運びました。たくさんとったので運ぶのも大変です。

 皮をむきながら「せんせい!これとりになるよ。」とみせてくれました。むきながらいろいろ考えていたようです。(写真左、鳥の形に見えますね。)発想の広がりに感心しました。
 たけのこは「おみやげ」として、家に持ち帰りました。

 5月10日、昨日のたけのこの皮を使って図工の時間に「たけのこのかわのだいへんしん」(工作)をしました。
 まず、たけのこの皮について「○○みたい」と、気づいたことを話し合いました。「(表面は)くまの毛みたい。いぬ・うさぎ、の毛…」「(形は)むしのしょっかく、すずめ、とりみたい…」「(裏はつるつるしていて)イルカのせなかみたい。ペンギンみたい、さめ…」などが出てきました。(素材を生かすための導入)

 さて、発想がさらに広がるように、ペットボトルなどの容器、画用紙、ひも、ガムテープ、セロテープ、ボンドなどを用意しました。素材を生かした楽しい作品が次々と出来上がってきました。

ひと・とけい・けがわのコート・ふね

けがわのバッグ・きつね・いぬ・とり
 形や色を生かしたもの、素材の感触からのイメージの広がりがありました。
 さて、この活動には困った点があります。それは、「作品が数日しかもたない」ことです。たけのこの皮はすぐに傷み始め、乾燥したり腐ったりします。そこで、出来上がった作品をお互いに見る時間をとり写真に残しました。また、作品はその日のうちに持って帰りました。
 
  5月2日  5月10日         5月15日             5月18日      5月24日 「たっきー」とせいくらべ 


 「たけのこでたのしもう」という初めの話し合いでは、「たけのこ」について体験豊富な子が話し合いの中心にいました。楽しそうな体験話から、話題が広がり「○○をやってみたい。」という意欲が(経験がない子にも広がり)どんどん強くなっていきました。
 連携プロジェクトの主題に「思考や興味・関心の連続性を図る指導計画」があります。楽しかった体験がさらに次の活動に生かされて「自ら課題をもって取り組む活動」へと展開されていました。

  北陸学院小学校3年生  総合的な学習「たけのこ」
 3年生では三小牛キャンパスから出てくる「たけのこ」について、考えたり調べたり…確かめたりする学習をしています。

 はじめに、総合の学習についてみんなで話し合いました。自然がいっぱいの三小牛キャンパスです。身近な自然から、「竹を使って何か作りたい!」竹馬、竹とんぼ…など遊ぶものが出てきました。また、「(たけのこ)食べたーい。」という意見もありました。

 話し合っているとき、「竹って木?」「根っこがあるの?」「たねから出てくるの?」…という疑問から、「たけのこの下に、あかいつぶつぶがあるの知っている。根っこになるんだよ。」「本当ー?」…。

 疑問に思ったことや知っていることを話し合っていく内に、「調べてみよう」と、いうことになりました。

 今日はみんなでたけのこが出ている竹林にいきました。出ています!!あっちにもこっちにも…。数えきれません。それほどたくさん出ていました。
 子どもたちは「ワーワー、キャーキャー。」大騒ぎです。

 シャベルで掘ってみました。固い物に当たりました。「根っこかなー。?」みんな一生懸命に掘りました。でも、土が硬くてなかなか思うようにいきません。
 「えーい!」と、足で蹴っている子もいました。(^_^;)「とれたとれた…!」また、大騒ぎです。金子先生が皮をむいてみました。20・21・22…
 
 みんなで掘ったたけのこを教室に持って帰り、観察しながら絵にしたり言葉にしたりしてかいてみることにしました。「目で見て、手で触って、鼻を使って…」
 長さを調べました。気がついたことも書いてみました…。

 たけのこについて「見て触って…感じたこと」が、いろいろありました。「つるつるしている。毛がいっぱい。くさーい…。」

 「たけのこ」を掘り、じっくり時間をかけて見ることはあまりないでしょう。「たけのこのこと知っている…」と、思っていた子にとっても「たけのこ」が本当に身近なものになり、大きな発見がありました。

 「たけのこ」の不思議に、じっくり観察したり調べてみたりする楽しさを感じました。


 3年生は「総合的な学習」で自然/環境/地域を生かす活動です。たけのこについて、確かめたい、もっと詳しく知りたい…。おもしろい、表現してみたい…など時間をかけて取り組んでいます。
 そこには、新たな発見や驚きがありました。また、気づきから思考、表現…といった点は、学習活動と結びつき、見る感じる調べるなどの視点となって、理科・社会科・地域・情報…と展開されています。

次回、幼・小連携プロジェクトの計画は…
 次回、幼・小連携プロジェクトの計画は「いっしょにくさばなであそぼう(仮称)」です。

 昨年度(2005年度)より、附属幼稚園と小学校の「合同おのこりあそび」を実施してきました。このお残り遊びは自由参加で「保育・授業」外の活動でしたが、次回は、「保育・授業」(年長園児と1年生)の中で行われる活動(全員参加)です。

 三小牛キャンパスは、今、草花がいっぱいです。幼稚園では、草花の興味や関心がさらに広がり深まるように。小学校では(生活科)興味や関心がさらに充実するように…と願っています。(6月20日実施予定:雨天の時は22日)
(参考:小学校HPより) 「幼稚園・1年生、合同お残り遊び」 −2006年5月25日−
北陸学院では「幼稚園・小学校…」の一貫教育プログラムの研究を進めています。この研究プロジェクトには、北陸学院の幼稚園・小学校・大学の先生が一緒に話し合い、教材の利用の仕方、段階に応じた指導と発展などについて研究が進められています。

 今日は、一貫教育の研究として進めている「遊び」について、「幼稚園と小学校の合同残り遊び」が北陸学院第一幼稚園で行われました。
 第一幼稚園卒園生の1年生が楽しみにしているのは想像できると思いますが、他園・保育所の卒園生の1年生も楽しみにしていました。また、幼稚園の子も楽しみにしていたようで、いつもはお弁当を食べるのが遅い子も、今日はいつもよりも早く食べて待っていたそうです。

 1年生に「今日は幼稚園に行きます。どんなことができるかな?」と、話し始めると、「いろんなことおしえてあげらるよ。だって、いちばんうえのおにいさんおねえさんなんだもの…。」という声がすぐに返ってきました。その通りです。

 異なった年齢の子が一緒に活動するとき、教えてあげたり教えてもらったり…と、お互いに学び合っていきます。また、自分が大きく成長している自覚、自立など、自らを見つめるときになります。異年齢合同の活動は自発的な学びとなるのです。

 こうした思いを応援する場の設定、手だて(指導)、教材の利用が研究のテーマです。

 楽しさの追求の仕方や発見などには、個性があり、興味や関心も様々です。さらには、年齢による段階と発展的な活動展開に期待するものがあります。それらを、子どもたちの活動の様子を見ながら、声をかけたり、場を設定したり…して、反応を確かめています。

 1年生は今日のお残り遊びを「たのしかったー。」と、話してくれました。そして、今度は「しょうがっこうにきてほしい。」と、話し始めました。「何を教えてあげるの?」と聞くと、「おはながいっぱいあること。」「たけのこの『たっきー』(1年生が観察しているたけのこのこと)」「いろんなあそび。」「べんきょうのこと。」「かけっこ(リレー)」…本当にたくさん出てきました。それは、1年生が今、本当に楽しいと思っていることばかりでした。

 小学校では一番小さい1年生です。でも「お兄さん・お姉さん」としての自覚から、自分にできること(教えてあげたいこと)をいろいろ考えていました。

 北陸学院では、体験の楽しさの広がりや展開の仕方(活動や授業)。何をどのように学んでいくことが本当の喜びになっていくのか。学習(指導)カリキュラムの作成に向けて…子どもたちと一緒に見つめています。

エピソード
  「学院研究プロジェクト」では、昨年度より遊びの他、一貫カリキュラムの作成に向けて、幼小の指導内容や(三小牛)環境利用の教材について研究しています。その中で、指導の連携や相互理解、共通教材より発展的な指導を検討しています。

 小学校においては、幼稚園との交流や学びが、これからの充実した学習内容や活動になるよう研究を進めていきます