地域教育開発センター

2018年度 第1回 MAGONOTE塾 開催報告

2018/08/30 (木)

8月27日(月)にMAGONOTE塾を開催しました。
今回は保育者研修として、依頼のあった園の先生と気になるお子さんとの会話のビデオ分析から、子どもの考えが引き出され、大人の考えていることが子どもに届くコミュニケーションのポイントを探りました。

参加者は保育者だけでなく、元保育者で現在は子育てをされている主婦の方や会社員の方の参加もありました。

ビデオはお帰り前のクラスのお集りなのですが、支援の必要な子たちが、他児の水筒のお茶を飲んで、飲まれた子がパニックになったり、また別のところで子どもがお部屋にあったトイレットペーパーをみつけておもしろい遊びを始めてしまったり・・・となかなか全体の活動に移れないという場面。

クラス担任の先生からは「私の対応はこれでよくないよねえ、起こるハプニングへの対応に追われて、他の子たちが待ってるだけになってる?」という思いで、話題提供いただきました。

5分程度のビデオをみんなで解説なしで見たあと、参加者それぞれが気になった子どもの姿を出し合い、それぞれの姿について、コマ送りのように映像を止めながら子どもの行動を確認し、その行動に表れている子どもの考え、プランを読み取っていきました。
園の先生たちには「こんなにバタバタしている」場面でしたが、参加者からは「こんなに落ち着いている」「それぞれが自分のしたいことをもって動いている」という感想が出され、「異なる」視点を持ち寄って保育を見ることの有効性と必要感が実感される時間となりました。そして、このように研究的な場の提供が、保育に対する似た思いを持った人たちが地域で出会い、つながっていく場となることが感じられる時間ともなりました。