インタビュー

社会学科

大学は「自分で考える」力を培い、育むところです!
田引 俊和 教授

Interview

先生の専門の学問分野はどのような学問ですか

社会福祉士資格に係る科目をいくつか担当しています。また、障害のある人の社会参加などに関心を持っています。そのため専門は福祉ということになるかと思いますが、その中でもとくに福祉や心理の諸問題は常に社会の実態や事象と相互に関係、影響しているという考えのもと、活動を続けています。たとえば、障害の特性やそれへの対処法といったことよりも、周り(社会)がどうあるかということや、障害と社会との関係性や構造に興味・関心を持っています。広義には、専門は社会学ともいえます。

田引 俊和 教授

Interview

専門分野の面白さはどんなところですか

繰り返しになりますが、単独での福祉問題などありません。必ず社会環境、人々の内面、行動などと複合的に関係しています。学際的な視点が必要で、かつ測定しにくい部分も多く、興味・関心(=勉強の必要性)は尽きません。

また、実際に支援や協働する相手がいる場合、「良くなった」などを実感したり共有できたりするとこちらも嬉しいです。福祉や心理といった対人援助の魅力の一つだと思います。

田引 俊和 教授

Interview

ゼミの進め方や特徴などを教えてください

「自分で考える」ということを重視しています。大学はそれを培い、育むところで、とくにゼミはそれを可能にする場所だと思います。社会の事象について、その背景や経緯、様々な立場や見方などを視野に入れながら、他者の意見を聞き、自分の考えを述べ、また学外でのフィールドワークへの参加など、ゼミでしかできないことを意識して取り入れています。もちろん、本も読みますよ。

一人ひとりが、持っている可能性をできる限り出し切り、伸ばしてもらいたいと思っています。

田引 俊和 教授

Interview

学びが社会に出てどのように役に立つかを教えてください

社会を見る眼を養い、自ら考え、気付きを得るということは全ての基礎であり、それがあってこその専門的な学びや仕事、日々の生活だと考えます。福祉分野を含め、社会の問題、課題が多様化、複雑化する中で自身やまわりを助け、支えにもなると思います。

また、誰もが相互に影響し合っていることの理解や、福祉の支援対象となる人をいい意味で特別視しない意識や態度などは、卒業後の進路がどのようなものであったとしても必要なことです。信頼される行動がとれるように期待しています。

田引 俊和 教授

Interview

大学生に学んでほしいこと、アドバイスなどをお願いします

将来に向けた土台作りができるといいと思います。授業や勉強だけでなく、大学生として学内外の全てを楽しむことを提案します。

大学生活を有意義に過ごしてください。長い人生の中でもとても素敵な、大切な時間です。

田引 俊和 教授