インタビュー

内定者

子ども一人ひとりの想いや願いを大切にして参ります。
土田 恭德 子ども教育学科  北陸学院高等学校出身 内定先: 石川県公立小学校教諭

Interview

教員採用試験に向け、心がけていたことはありますか。

最も心掛けていたことは、志を同じにする者たちで協力し、「全員で合格」を目指したことです。自分自身にとって解決が難しい問題や疑問は友達にサポートしていただきました。反対に、友達の疑問は自分がサポートするという連携を組んでいました。一般的に、教員採用試験は得点数が高い者から合格となります。そうなると、どうしても友達をライバル視する風潮が生まれます。しかし、皆、子どもという「未来の社会の創り手」を育成する一員になることを目指す者たちです。このことを忘れないように生活してきました。そのため、自分のカラーを大切にした上で「私も合格、あなたも合格」というマインドでいることが重要かと考えます。さらに言えば、「これだけ努力して不合格ならば潔く諦められる」と思うことができるくらい自分で努力することが重要だと思います。

Interview

教員採用試験のために努力し、力が付いたと思うことはありますか。

習得できた力は「継続力」と「教材分析力」です。石川県では1次試験では主に学力を、2次試験では算数の模擬授業と面接を行います。1次試験は毎日新聞やニュースを読んだり、各教科の問題集を用いて演習・暗記したりすることを通して時事・教養・学力を習得しました。これらは基本的に暗記が中心でした。一方で、 2次試験の模擬授業と面接には100%の正解がありません。答えは自分自身の中にあります。そのため,日々の生活の中で自分の個性を理解し、表現していく中で最適解を見つけていくことが求められます。そこで、私は模擬授業対策として、主に高学年の全国で使用されている算数の全教科書を購入し、端から端まで読み切り、指導内容を考え実演しました。最終的には、子どもの思考に沿った模擬授業展開が概ねできるようになったと振り返っています。面接も、まるでひとつの「作品」をつくるかのように口述内容を紙に書き出し、納得がいくまで何度も推敲し、声に出し練習しました。これらは友達や、時に先生と一緒に、朝の8時から夜は22時前まで練習していたこともあります。合計の練習回数は400回程度になったかと思います。2次試験本番に向けて本気で取り組みました。

Interview

大学での学びや経験の中で役に立ったと思うことはありますか。

とにかく日々の大学での授業を最も大切だと思います。教員採用試験で出題される内容の7割は実は日々の大学の授業で学習したり触れたりしてきているものばかりだと実感しています。これは,私が1年次から本気で授業に取り組んできたからこそ断言できます。日々の授業をコツコツ頑張っていれば、大学3・4年生になってからのエネルギーの使い方が変わってきます。ですから,教員採用試験に合格したいのであれば,まずはアルバイトよりも,学習支援ボランティアよりも,教員採用試験の専門塾に通うなどよりも,ずっとずっと日々の授業を大切にすることが「合格への究極の近道」です。試験への準備にフライングはありませんので着手した者勝ちだと思います。

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大学のサポートでためになったことはありますか。

学内の教員採用試験対策講座を受講したことが有効だったと振り返っています。3年次の10月頃から始まった対策講座には、ほぼ休まずに参加しました。3年次の1月頃までは教職相談支援室が作成した独自の対策プリントを通して1次試験対策を行いました。3年次2月以降は対策プリントに加え、模擬授業の練習も行いました。ここでは、元面接官の先生方から質の高いアドアイスや指導を受けることができ、本番の試験でも先生方からいただいたアドバイスを心掛けて試験に臨むことができました。

Interview

今後の目標を教えてください。

子どもたちが「明日も学校に行きたい!」と思うことができる楽しい学級をつくることができる教員でありたいです。そのためには、第一に自分自身が心も身体も健康な状態であること守ります。そして、何よりも謙虚に先輩の先生方から常に学び続けます。これらを踏まえ、子どもと一緒に喜び、頑張り、全力で励まし、時に悲しみ、諭し、譲らない指導を行って参ります。
最後になりますが、保護者の皆さまが教員である私に学校での教育を託してくださっているという責任の重大さを深く自覚し、誠心誠意尽力して参ります。このように、とことん本気で子どもに関わり、悩みや苦しみも自分事として受け止められる人間性豊かで高潔な人格を目指します。