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良い母親とは? 日米の自閉症児の育児における文化的な違い

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2024/02/06 (火)

北陸学院大学教育学部幼児教育学科のポーター倫子教授および神戸大学大学院人間発達環境学研究科の山根隆宏准教授は、テキサス大学健康科学センターヒューストン校との国際共同研究において、日米の自閉スペクトラム症 (ASD)児をもつ母親を対象に「良い母親像」の調査を行いました。インタビュー調査の結果、日米ともに子どもを導くことが最も重要であると考える共通特性が示されました。しかし、文化による違いも明らかになり、米国の場合、子どものアドボカシー※1者としての役割を果たし、子どもが療育やサービスを受けられるようにし、ASDについて学び知識を得ることが重要視されました。一方、日本の母親の場合、子どもを受け入れよく知ろうとすること、子どもに合わせ、その視点を重視すること等、子ども中心の視点から適切なサポートを提供することが特徴として現れました。これはASD児の母親像における世界初の国際比較の研究成果です。今後、文化を視点にいれたASD児の親への支援方法について、新たな洞察を提供すると考えられます。

この研究成果は、1月24日に国際学術誌「Journal of Autism and DevelopmentalDisorders」に掲載されました。

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