地域教育開発センター

11月5日 ラフカディオ・ハーンと日本の詩歌 開催報告

2022/12/06 (火)

11月5日(土)に、REDeCセミナー「ラフカディオ・ハーンと日本の詩歌」が開催されました。

ハーンが日本の民話に寄せる関心のあり方について、随筆「夏の日の夢」を題材に講義が行われました。この作品には浦島伝説についての考察があります。また、彼の作品とスペンサー哲学の関係についても考察が述べられました。スペンサーは行為の結果が他者に与える快苦という結果を知る重要性を強調しており、この辺りが特にハーンの創作態度に影響を与えたのではないか、という議論でした。

講義は途中から質疑応答を交えながら進みました。受講者は、万葉集や日本書紀にも「浦島太郎」の話があり、それをハーンが読んで咀嚼して書いていることを面白く思った方が多かったようです。また同時代の作家ハーディを扱ってほしいという意見も出ました。受講者の意見に講演者も刺激を受けた様子でした。