地域教育開発センター

宮城派遣(9月21日~23日)現地活動報告

2013/10/04 (金)

9月20日~23日にかけて宮城県仙台市宮城野区で復興のお手伝いをさせていただきました。以下は、学生による活動レポートです。

 

活動初日及び2日目の現地活動

今回の宮城県へのボランティア派遣は、石川県内の複数大学・短大の学生18名が参加し、ともに活動を行いました。1日目は2グループに分かれて活動を行いました。Aグループは地元農家さんの畑の中にある無数のガラス片、小石、ブロック片などの除去作業を手伝いました。また、Bグループは、震災以降手つかずのままだった農地の掘り起し作業を行いました。

2日目は、全員で作付けを直前に控えた畑の瓦礫除去作業及び土地整備作業を行いました。土中の瓦礫や石が除去できない場合、10月初旬の作付けタイミングを逸することにもなります。小石やガラス片を拾うという単純な作業に思われるかもしれません。しかし、農家さんが作付けに踏み出すため、私たちに与えられた任務はとても重要なものなのです。

金沢帰還後、現地の方から「無事に種まきができました」との連絡を頂戴し、農業の本格再開に向けた一助になれたことに参加したメンバーと喜びを分かち合いました。復興という大きな枠組みでは見落とされがちな細かい作業に、いまだ多くのボランティアが必要とされていることを再認識する派遣となりました。

 

東北学院大学との交流について

派遣3日目の夜、東北学院大学キャンパスで、災害ボランティア活動を続けている復興大学ボランティアステーションの学生、教職員の皆さんとの交流ワークショップに参加しました。交流会ではまず東北学院大学さん、北陸学院大学それぞれの現地活動のプレゼンテーションが行われました。東北学院大学さんからは、主な活動地域である気仙沼市での漁業支援や仮設住宅での活動、宮城県七ヶ浜町で の足湯ボランティア活動について報告がありました。北陸学院大学からは岩手県陸前高田市での活動について説明を行いました。そのうえで、2年半が経過した三陸沿岸地域の復興状況、今後の展開等について参加した学生間で活発な議論がなされました。加えて東北学院大学さんが主催する「夏ボラ」への次年度参加など、異なる大学に所属する学生同士の将来的な活動連携の可能性について話し合うことができました。

 

南三陸町、石巻を訪れて

活動4日目、私たちは南三陸町と石巻市を訪れました。南三陸町では防災庁舎、仮 設商店街を、石巻市では大川小学校、門脇地区をそれぞれ訪れました。防災庁舎と大川小学校は、建物が被災したままの状態で残されていました。特に大川小学校は、教室が丸見えの状態になっていたため、そこに通う小学生が普通に勉強している様子や遊んでいる様子が想像でき、辛い気持ちになりました。

ここを訪れ、子どもたちの命を預かるということの責任の重さをとても感じました。同時に、想定外の災害がありうるのだということ、避難時に冷静な判断と速やかな行動をするためには、くどいほどくり返し訓練することが重要であると思いました。

今回の派遣で自分が経験したこと、現場で感じたことを周りの人に伝えていかなければならないと思いました。