地域教育開発センター

REDeCセミナー「海外ボランティア活動とは」

2016/09/22 (木)

9/22(木)、国際NGOであるOperation MobilizationOM)の日本総主事、酒井信也牧師(内灘聖書教会)をお招きして、1990年代後半に開始されたミャンマーの孤児院支援の話を伺いました。

支援以前には、わずか2,000円ほどの資金が不足したばかりに孤児たちが3日間水だけを飲んで生活をしたり、電気や水道が通っておらず汚濁した井戸水を飲用水や生活用水に使用したり、囲いのないところで行水をしたり、男女隔てのない一間で生活をしていたりと過酷な生活環境にあったのだといいます。それが、実際にミャンマーを訪れ支援の必要を痛感した人々によって活動が活発化し、支援の輪が広がっていくことによって少しずつ孤児たちの生活が改善されていきました。また、2008年のハリケーン上陸時には、孤児院が地域住民のシェルターになったほか、被災した地域住民の住宅再建に協力したことによって、孤児院に対する地域住民の差別的な態度が一変したという興味深い話も伺いました。民主化とともに近代化が急速に進むミャンマーではあるが、今後も「顔が見える支援」を継続していきたいということで、ぜひ高校生や大学生など日本の若者にも現地を訪問して貧困国の実態を知ってもらいたいと締めくくられました。